インスタントラブ~甘くて切ない一目惚れの恋~

第3章/第2節  愛は優しさ

ひとりになると、
なんだか妙に落ち着くない。



しばらくして
その正体がわかった。



興奮。



バカ男と
追いかけっこ。



今頃になって、
そのときのシーンが思い出されてはドキドキしはじめた。



ひかりの前では強がってみせたけど、もう二度とあんなのはごめんだ。



しかし、
この興奮はなかなかおさまりそうもにもない。



こんなとき
話し相手がいれば
少しは楽になれるのにと思った。



できれば男がいい。



気兼ねなく
なんでも話せる男がいい。



だけど、
そんな相手はいない。




セフレ。



やつらは男ではあっても
オスでしかない。



エッチなしで話を聞いてくれるはずがない。



いや、
話なんかそっちのけで襲いかかってくる可能性大。



そんなもんだ。



男なんて……



う~ん、
でも、
考えてみれば
ひとりだけいないこともない。
< 154 / 417 >

この作品をシェア

pagetop