俺様保健医の甘い罠《fin.》
《WANA★2》
財閥保健医
ウチが久世と同居するようになって、早2ヶ月。
セミが騒がしく鳴き始める、7月になっていた。
いつものように、久世はタバコを吸いながら、突飛なコトを言い出した。
「お前、これ着ろ」
「は?」
差し出されたのは、ホットピンクのミニ丈ドレス。
フリルが三段の甘い感じのスカート。
「今日付いて来い」
「な、何に?」
こんなドレス着て、どこに行く気やねん。
しかも、このドレスむっちゃ高いらしいやん!!
「俺んちのパーティー」
「パーティー!?」
しかも、俺んち言うた!?