子うさぎのお世話

朝から翻弄【side時春】





焦った…。



時春は先ほど雪兎がすりよってきた右手を、ぎゅっと握りしめた。



何だアイツは……!



天然ってやつは時々厄介だ。



頼りなげで無防備なパジャマ姿を見るだけでも自分は中々に忍耐を要されているのだ。



――――それなのに



まさか甘えるようにすりよってくるとは…



自覚もないくせに誘っているようじゃないか…っ。



――――ほんと



「…たち悪いやつ。」



朝っぱらから翻弄してくれる 可愛い天然子うさぎ(いや、悪魔か?)に



時春は雪兎が走り去ったドアを見つめ『はーー…』と、長いため息をついたのだった……。







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