カラカラライフリズム

ないしょばなし

「……って事は、あの晴喜を?」


事情を聞いた光は、あからさまに嫌な顔をした。

一樹は、素知らぬ顔で伸びかけた前髪をいじっていた。


「ああ、そうだ」


進藤が言うと、光はむぅーっとむくれて、


「……てか、何で俺達じゃ駄目なの?
『今度の仕事は組んでもらうかも』って、こういう事だったわけ?」


「そうだよ」


樋口が、短くなった煙草を灰皿に押し付けた。

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