同居の秘密。【完】
* 翔
この日はもの凄く寝付きが良かった。
心地よくて、温かくて。
天国にいるような幸せな気分になれた。
気持ちの良い目覚めをすると、カーテンの隙間から暖かな日の光が差し込んでいた。
俺は、起き上がろうとすると、自分の違和感に気付いた。
その違和感は直ぐに発見した。
思わず目を見開いてしまった。
俺は女、千春を抱き締めて寝ていたから─…。
千春はスヤスヤと気持ちよく寝ている。
半開きの口が微笑ましい。
…ってか、なんで俺は千春と寝てるんだ…?
昨日、帰ってからの記憶が1つもない。
まさか…、俺は千春とヤってしまったのか…?
俺はゆっくり千春から離れて、必死に夜のことを思い出そうとした。