君を想うとⅢ~True love~

語られる真実



テーブルにあったゴハンを全部平らげて


「ウマかった!!
ごちそーさん!!」


満足気な顔をして両手を合わせるしゅーちゃん。






「お粗末様でした。」






複雑な気持ちを抱えながら…
テーブルの上を片付けようと、食器に手を伸ばすと




「片付けはあたしがやるから。」





理央が私の手を制止する。






「伊織。
アンタにはやらなきゃいけないコトがあるでしょ?」





そう言って。
理央は私に向かって軽くウィンクをする。




「邪魔者は消えるわ。
アンタ達は…リビングのソファーで話しなさい?」





理央はそう言って、私の頭をポンポンと叩いた。






「サンキュ、一ノ瀬…」




しゅーちゃんが理央に感謝の気持ちを伝えると





「イイオンナでしょ?」







理央はおどけたように、そう呟く。
それを見てしゅーちゃんは“アハハ”と笑うと






「敵わねぇな~、一ノ瀬には。」






呆れたようにそう笑った。

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