同居の秘密。【完】
5.

*千春

──────想い──────



クリスマス前日。

私は遊びに来てくれた波留さんとゲームをしていた。

もちろん、ゲームは波留さんが持ってきたもの。


「あぁー…、また負けた…」

「あんた、弱すぎ」


通信して遊ぶゲームなのだが、さっきから波留さんに1回も勝たしてもらってない。


少し膨れてしまう。


私がいじけていると、波留さんは微笑みながら私の頭をポンポンと撫でた。


まるで、子どもをあやすかのように。


 
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