歳の差レンアイ、似た者同士。

彼女の場合

***

まったくもってヤル気が起きません。

診察も流れ作業。

そんな時に限って…来る。

荻原紗英。

「…なんだ、来たのか」

「なんだとは何!?来いって言ったの先生じゃん!?」

「そうだな…」

はぁ~っ…

ため息ばっか出る。

今さ、キミのコト考えてる場合じゃねーのよ。

頭ん中真っ白なのよ。

「先生、変」

「悪かったな」

「違う。様子が変。言い返さないし」

「たまにはそういうこともあるよ。大人には大人の事情があんの」

そう言うと、眉間にしわを寄せる。

ムキになってやんの。

「子供扱いしないでよ」

「18歳未満は子供だよ」

「誕生日きたし18歳以上ですぅっ!」

「はいはい、オトナオトナ」

「なに?医者のくせに超ムカツクんですけど!?」

「医者のくせにとか言うなよ!?」

結局、ペースにのまれてるオレ。

子供なのはオレか…。

気を取り直して、問診。

「で、調子はどうですか?」

「べつに」

「だから、別にって答えはナシ。変わりないなら変わりないって言えよ…」

「変わりない」

「…はい、そうですか」
< 36 / 79 >

この作品をシェア

pagetop