我が家の甘々執事サマ☆
★2日目

クッキーを作るのです。


「慧斗、クッキー作れたりしますか?」

勢いよく扉を開け、訪ねてらしたのは二日目。


結愛お嬢様は今日もお疲れの学校(原因は秀にあるらしいのだが)から帰宅されてすぐに俺の元に来た。


「クッキー?」


突然に何を言い出すのだろうか。俺は問うと本人の代わりに秀が口を開く。


「家庭科なんだとさ」


確信犯の笑みを浮かべる秀に結愛はつっかかる。


「秀、言わないでくださいってば」


この口調から俺は悟った。お嬢様はどうやら料理が苦手らしい。

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