夢色そよ風

エピローグ

私は、ゆっくりと目を開けた。

そして、指を動かした。

ゆっくり、ゆっくり。

そのとき、風がそっと吹き抜けた。

いつかのあの、そよ風。

「ダイジョブダヨ」

って笑った気がした。

昔風に乗せたメロディーを

今度はギターに乗せて送る。

私のおもいを

指から、

口から、

体から。

きみとあなたへ夢色そよ風。

私の心に夢色そよ風。


< 11 / 13 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop