眠り姫はひだまりで

なくされたはずの鍵




大急ぎで、教室へ戻ったら。


先生は呆れ果て、クラスメイトたちは、私を見て爆笑した。


そりゃ、私が悪いんだけどぉ…………。


しぶしぶ席につき、授業を受ける。


でも、授業は全く耳に入らない。

昼休みのことが、頭から離れなかった。



…そして。


とうとう、放課後です……………!!





「いーーろはっ!帰ろー」


カバンを持ったミオが、私の机へ来た。


「あ………、ごめんミオ、私ちょっとあの場所にいかなきゃなんなくて……」


「え?今から? なんで?」


「えっ………えーと…」


…話して、みようかな。


私は、昼休みのことをミオに話した。



 
 
< 35 / 587 >

この作品をシェア

pagetop