譲りアイ

サッキーとガク



「うーん・・・。」



今日は朝ご飯を食べたら学校に帰る準備だ。

あたしが起きて少しすると、同じ部屋の子たちも起きたっぽい。



「んー、おはよ・・・」


「おはよー。」



あたしは布団を畳んで、簡単に自分のキャリーに私物をかたずけて行く。
ついでに着替えて、トイレに行って顔を洗って、メイクをした。



「おはよー、ルイ。早いねー。」



後ろからマコが声をかける。
起きたばかりなのか、眠たそうな顔をしてる。



「はよー。ちょっと早く起きちゃった。」


「気分どう?」


「え?あーうん。もう治った!ありがと」


「よかったね、バスで気分悪かったら嫌だし。」


「うん。」



やっぱり寝て疲れは取れても、罪悪感は消えなかった。

いまだに胸の奥がもやもやしてる。

それぞれ自分の荷物をかたずけてると、先生がドアをノックした。




『そろそろ、下に降りる時間ですよー。』


「「「「はーい」」」」


「私、もう行くね。」

と、マコがいって部屋からでる。

その後、あたしも荷物をしまって部屋から出た。


< 44 / 68 >

この作品をシェア

pagetop