秘密な彼氏

Chapter5

ううっ、腰が痛かった頃が懐かしい。

「ホテルもいいもんだね♪」

何がいいもんよ!

ずーっとずーっと、ベッドのうえだったじゃない!

なれるとね、恐ろしいよね。

腰痛にならないんだから。

はあ、腰痛だった頃が懐かしいよ…。

そう思いながら歩いていた時だった。

「隆志?」

誰かが隆志の名前を呼んだ。

私じゃない。

第3者の誰かだ。

「ああ、やっぱり隆志だ」

隆志の前に現れたのは、女の人だった。
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