あくまで天使です。

四日目 疲労




起きたのがソファなんて最悪だ。


私はのそりと上体を起こし、おぼつかない足で洗面所へ移動した。


昨夜はあまりにも眠れず、べリアルと一緒に恋愛映画を見ていたのだ。


べリアルは最初は「つまらねぇ」「なんでこんなの見るんだよ」とか文句を言っていたが、後半は黙っていた。少し目が赤かったのは気のせいかしら?


私は最後まで見ることはできず途中で寝てしまったのだ。


チョコレートの空箱をゴミ箱に捨てた。


なぜかべリアルが私にと買ってくれた記念のものだったが、空になっては仕方がない。うまかった。


のそのそと玄関に新聞をパジャマのまま取りに行き、戻ろうとすると、カレンダーが目に入った。


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