Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~

社長の家(その四)




――



ぅ、う~ん。

よく寝た。

何時…って2時!

4時間近く寝てたの?

はぁ~

お陰ですっきりした。

あ、携帯

な、何、これ?

着信履歴が…社長、社長、社長

な、何回掛けてきたんだ?

マナーモードだったから気づかなかった。

留守電が入ってる。

聞いてみると

『馬鹿!さっさと掛けて来い』『このおたんこなす。なにしてる』『逃げ出したんじゃねぇだろうな?』『さっさと出やがれ』etc

まぁ~罵詈雑言のオンパレード!

や、やばい!

目茶苦茶怒ってる。

怖いけど、掛けなきゃ…

はぁ~

社長の携帯に

「今まで何してた?」

ワンコールするかしないかで怒鳴られた。

「す、すみません」

「ちゃんと家にいるんだろうな?」

「はい」

「倒れてた訳じゃないだろうな」

心配してくれてたの?

「すみません。ね、寝てました」

「…寝てた?」

「は、はい。い、今起きました」

うぅぅ…恥ずかしいよう。

「よく寝る奴だな」

呆れられてるよ。

「すみません」

「まぁ、いいさ。その分、夜に寝させないだけだ」

「…はい?」

どういう意味なんだろう?

「クッククク…」

何がおかしいんだろうか?

「まぁ、いい。ゆっくり休んどけ」

「はい…ありがとうございます」

「じゃあな。8時頃には帰れる」

「は、はい」

電話が切れた。

はぁ~

また、気分が落ち込む。



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