赤い狼 四

:動き出した時






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次の日。



あー、ダルいなぁ…。今日は学校じゃん。行きたくないけど行かなくちゃなぁ…。



とか思って学校に着いて…





すっかり忘れていた現実を見た。






「ちょっと稚春!どうだったのよ、どうだったの!?あの学様と何かあった!?」



「司様には逢ったの~?」






この言葉でハッとした。



学校行く途中とか、学校の敷地内に入ってからとか、教室に行くまでなんか視線感じるなぁ…。


とか思ってたら。



確かに、関東一で有名な《SINE》の人達と関わりを持っている私が


今、のし上がってきている《CHAIN》の人のバイクに乗ってどこかへ行った。なんて、


特に注目する話題がない今の時期では噂の餌食にされるのは当然だ。




そうか、これで視線感じてたんだ。と納得したと同時に、やっぱり来なかった方が良かった。と学校に来た自分を激しく呪った。




でも、学校に行かなかったら"あの人達"にバレて文句を言われて色々とややこしくなってしまうから―――




どうせ、来ても来なくても嫌な結果には変わりなかったんだ。


とゴチャゴチャと考えていた事を頭の中から排除した。




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