~ The last kiss ~
#04~ isolation
―――――…
「アイビー君はどうしてあそこにいたの?」
私は二人の後ろを歩きながらアイビー君に気になっていたことを聞いた
「は?…あぁ…………
アンタが物凄い勢いであんな危険な場所に走ってたから…
止める為にわざわざ俺が動いてやったんだよ」
アイビー君は前を向いたまま話している
「そんな危険なんだ…。ってか獣に化けなくても良かったんじゃ…」
実際死ぬ覚悟までしていたのに正体が10歳くらいの少年だったなんて…
「別にいいだろ…何もしていないんだし」
「………」
そう言われたら何も言い返せなかった。
…せっかく仲良くできるかな、なんて思えていたのだが前を歩く少年も私を良く思っていないみたいだ