執事の恋人~召しませ。お嬢様~

~斗希side~

俺はパーティの準備に追われていた。


頭に浮かべるのは今夜の夜伽のコト。


俺の想い人・・・春華。


でも、春華には御曹司の婚約者が居る。
俺がどう足掻いても、敵わない相手。



「斗希…」



不意に兄貴が俺に近づいて来た。



「話がある…」



「…」



準備はメイドたちに任せて、俺は兄貴と大広間を出た。
向かった先は中庭。



「今夜から夜伽を始めるが…一つだけ…忠告しておく」


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