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―――――…

「No.3の遺体始末頼んだぞ。」


沢山のモニターに目を向けながら、男が灰皿に煙草の灰を落とす。

どうやら一番偉い人物のようだ。


「はい。No.3は俺達を初めから疑ってましたからね。No.9は大丈夫でしょう。

ただ、戦力が無さ過ぎですからね。頃合いを見てカットします。」



「政府からの極秘任務だからな。ひきこもりや、社会性のかけた無能な人間の排除。決して足を残すなよ。」


「御意。」


『言い変えれば、上にとって都合が悪い人間…って事だな。全く、恐ろしいね。そいつらを誰が作り出したと思ってるんだか…』


そう呟き、煙草を灰皿に押し付けると、数人を引き連れ幹部は部屋を出て行った。


それを確認すると、さっと定位置に座りチャットを打ち始める。


『No.7:ありがとう助けてくれて』



『二人がいてくれて本当に良かったわ』







END―――…

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