悪魔のようなアナタ【完】

3.懐かしい幼馴染






定時後。

仕事を終え、バッグを抱えて駅に向かっていた灯里の携帯に一通のメールが届いた。

携帯を開いて確認すると……。


「晃くん……」


メールには『この後時間があればこの間のカフェで話をしないか』とあった。

恐らく資料のことだろう。

夕方に真木部長に提出した資料は既に晃人のところまで回っているらしい。

さすがに取締役とヒラ社員が社内で打ち合わせをするわけにはいかない。


今日はこの後、特に用事はない。

灯里は足を止め、手早く了解の旨のメールを打った。


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