黒の寵愛

トサッ
「あれ?
沙夜ちゃん寝ちゃったの?」

「あぁ」

沙夜ちゃんは、冬夜の膝枕で寝てしまった
そんな沙夜ちゃんに自分が着ていた上着を掛けてあげる冬夜

ん~今まで何も興味や関心を持ったことない冬夜がこうも沙夜ちゃんを特別に扱うとは凄いな

最初にこの実験が始まる時なんて自分の細胞が使われるって言うのに本人はどうでもいいみたいな態度だし

だから沙夜ちゃんが生まれた時に沙夜を無理やり動向させた
でも正直ビックリしたな

冬夜が黒なら沙夜ちゃんは白だ
カプセルで見た沙夜ちゃんは綺麗で可愛い女神みたいな子だったな


そして、冬夜を見てみれば普段は無表情の男が口の端を上げて目は優しく沙夜を見ていた

この時から沙夜ちゃんには、何か沙夜ちゃんに感じる物があったのかな
それから毎日、朝から夜まで冬夜は沙夜ちゃんの所に行っていた

沙夜ちゃんがカプセルから出られることになったら冬夜は、真っ先に行って僕が着いた時にはもう出しちゃってるし沙夜ちゃんの事に関しては冬夜には驚かされっ放しだ

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