淫靡な蒼い月


初めてこの胸を触らせたのは、彼。


ただの幼馴染みから先へ進みたくて、わたしは自ら大人の扉をノックした。


大きな不安を閉じ込めた小さな胸の膨らみに、わたしが、彼の手を導いた。


扉が、小さく軋みながら開いた瞬間だった。


さぁ、もっと奥まで、胸を、扉を


浸潤する好奇心と不安。


しかし、後悔はしない。


自分で選んだのだ。


さぁ、行こう。


もう、決して後戻りのできない“人生”という名の迷宮へ。


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