《完》BLOODMOON~あやかしの花嫁~
十巻*新枕(にいまくら)

当主の命令~花奏side~

私と知弥のために、普段は使用しない離れの部屋を掃除。



婿殿を迎える準備は整った。



知弥が初めて邸宅を訪問。


床に臥したお祖母様と対面。



「お初にお目にかかります…討魔師・小笠原家当主…小笠原知弥と申します…」


普段のウザそうな声とは全く違うハッキリとした口調で挨拶。



「写真で見るよりも…いい男じゃあ~」


お祖母様は調子に乗って、知弥に触れた。



「お、お祖母様!!?」


「そう妬くな…少し…手を触っただけじゃあ…花奏」



「私は何も…」


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