王子様とスイートな恋をはじめましょう

★涙のそのわけ★


「まさかアベルの家に招待されるなんておもってなかった。」

「当然、泊まっていくんだろ?楽しみだな。」

アベルは1人で盛り上がっている。
でも、そんな嬉しそうな顔されたら断れないよ・・・。

「・・・反則。」

ボソッと、アベルには聞こえないようにそっと囁いた。

「どんな声で鳴くのか今からちょっとした実験してやろうか?」

「そんなこと言うんだったら帰る。」

そういうのは20になってからって教育されてるの!!

「じゃ、帰れば?」

えっ?
普通そこは、『ごめん、うそ。俺が泊まっていってほしいんだ!』とか言うとこじゃない!?

「ふんっ!もうアベルなんかだいっきらい。帰る!!」

そんな思ってもない言葉をいってしまって、次々に涙があふれてくる。
< 8 / 25 >

この作品をシェア

pagetop