気ままに生きる

リヴァプールのパブにいた水兵さんは、みんなおっかなかった

　ママリンゴに出ているときに広告のタイアップ企画の話がきて、2週間くらいイギリスに行っていた。自転車の宣伝だったんだ。

　自転車に乗ってロンドンからリヴァプールまでいくツアーみたいなのを日本で募集するって話で、イギリスの自転車を売りたかったみたい。イギリスの自転車ライフとかいって昔の自転車を見たり、リュックサックを背負って自転車に乗って田舎の方をまわって今ここにいますとかそういう感じで、お城のある田舎町に一度泊まったかな。俺はその宣伝のモデルになったの。

　その他にもモデルで何回かグアムとか海外に行かせてもらった。六本木のあたりにあった会社で、森本さんとかいう人が企画していたよ。

　イギリスに行った時の印象は、あまりいいものではなかったかな。暗いし、ジメジメしているし、寒いし、陽があんまり出ない。

　行き先の終点のリヴァプールでは夕方5時を過ぎると人がほとんどいなくなっちゃうし、トイレに入るとおじさんがいてお金とるし、ビートルズがかつて演奏していたキャバーンクラブも閉店しちゃっていたし、何もないから食べるか寝るかなんだ。もうやることないから曲つくるしかないのかなっていうくらいだったもん。港町だから工場とかもあって海を見てもきれいじゃなかったしね。
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