奴隷な恋 [完]

審判の刻


ふと、レノン様の方を見た。

レノンは、目から涙を出していた。

純白の、

透き通るような、ナミダ


「魔王が泣くのは、珍しいよ。レノンは純白のナミダを流すんだ。」

私は、自分の手に落ちた自分のナミダを見た。

「私のナミダはただの透明。はじめから、私たちは違った。」




違ったんだね。




はじめから。

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