素敵に政略結婚♪◆

結婚申込

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「・・・の?

 春乃?」


呼びかけられて、はっと意識が戻る。


「あっ。はいっ。---建志…」

振り向くと
そこには私の旦那様。
建志が優しい笑顔で立っていた。


「大丈夫?
 疲れちゃった?

 遅れてごめんね?」

「はいっ。大丈夫です。」

あわてて座っていた椅子から立ち上がる。

建志はちょっと苦笑してから、
ふんわりと抱きしめるように
私をもう一度椅子に座らせた。


ぎゅっとされて
ちょっと顔が紅くなる。


「…あのぅ。」

「ゆっくり休んで。
 よかった~リュートが奥様が倒れたなんて
 大げさにいうものだから、

 僕、心臓が止まるかと思ったんだ。」

建志の顔がすっと近づいて、
おでこにチュっとキスを落とされる。


リュートさん…
大げさーー

くすっと笑がこみ上げる。

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