《続》跡目の花嫁さん~家元若旦那の危ない蜜月~

蜜月ー桃SIDEー

「桃…大丈夫?」


「うん」


ようやく、新婚生活らしい雰囲気になった。



二人でキッチンに立って夕食作り。

メニューはハンバーグ。

桃はハンバーグの種をボールに入れて混ぜる役。
俺は豆腐の味噌汁を作っていた。


「和也はにんじんのグラッセ、食べれるよね」


「うん。誰か食べれない人いるの?」


「うん。濱部社長」



「桃…それは俺の嫉妬を煽ってるの?」



「え、あ…そう言うつもりじゃあ~」


「桃の馬鹿…でも、桃が濱部社長…いいって言っても…俺が離さないから」


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