お姫様の作り方

あとがき

お姫様シリーズ第三弾、『泡になりたい』
いかがだったでしょうか?
このたびも最後まで読んでいただきありがとうございます!楽しんでいただけていれば幸いです。


おそらく眠り姫から続けて読んで下さった方には分かるかと思いますが、樹に告白してきた後輩ちゃんが海央です。
名前は入江海央と空路陸ということで、人魚姫のイメージから海、入江、陸の王子様というイメージから陸、あと、空については…まぁちょっと別ですね。少しこの先でリンクしますのでそこをお待ちください。


内容としては私の中で人魚姫がどうしても悲恋なので…ダブル失恋でしたね。はい。失恋って書くの難しいですね。どうもその気持ちにシンクロできなくて、上手く言葉が出てこない…。どんなふうに泣かせるとかそういうのが難しかったです。
(ディズニー版人魚姫である『リトルマーメイド』は悲恋じゃないですが原作に忠実にいこうと思いまして)


イメージとして、くっつきそうでくっつかないところで終わらせたいなと思っていたのでこんな形になりました。
何かが始まりそうで、でも完全に始まったわけじゃないみたいなのを書きたかったんでひとまずこれで良かったかな、と。


海央に関しては真面目ですね。なんかすごく真面目。あと言葉を大事にしているイメージがあります。だから『ありがとう』も『会いたい』もものすごくストレートに響くというか、そんな感じです。
すごく大人びた自分を上手く作れちゃう、物分かりが良くて損するタイプの女の子です。基本、本当に上手く甘えることができない感じのイメージです。


陸に関しては基本スタンスはお兄さんでしたね。ふんわりした優しさをベースにできたキャラクターです。でもずーっとお兄さんでいるのは疲れちゃうのでふとした瞬間に素に戻してくれる海央の雰囲気が心地良かったのかなぁと思います。
…私としては陸みたいな男の人好きですけど。…どうでしょう?笑


一応人魚姫から派生したエピソードにする気でいたのですが、派生…というよりは人魚姫のその後というイメージで書いちゃいましたね。
だから本編で振られたばかりの陸と海央が話すシーンの人魚姫うんぬんってとこは本当に私の考えそのままというか、このエピソードの主軸です。


あまりクセの強くないキャラクター二人だったからこそ、心理描写に力入れました!(あれでも頑張ったんです…)
このエピソードにちょろっと出てきたギター弾きの男の子は今後登場しますのでお楽しみに。


2012.12.16
春風夢海

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