オレ様専務を24時間 護衛する

希和side



―――――――ん?


何だろう……この香り。

微かにシトラス系の爽やかな香りが。


瞼を開けると、目の前に…。



「ギャッ!!!!!」

「ッん……ったく、朝から耳元で大声出すなよ」

「えぇっ……」



一瞬にして身体が硬直した。


今、自分が置かれている状況が呑み込めない。

……えぇぇぇえぇっ?!


何で私のベッドに彼がいるの??



パニック状態の私に、



「おい、そろそろ解放してくれねぇか?」

「…へ?」

「ん」



彼の視線の先は……私の身体。

視線を下へ落とすと……、


!!!!!!!!!

なななななっ、何でぇー?!!

何で私が彼を抱きしめてるの?!


いやいやいやいや……何かの間違いだ。

私はゆっくり瞼を閉じて深呼吸すると、


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