†captivity†(休載)

──個人情報の謎



しかたなぁーく、緒方先輩の部屋に来ました。

きれいな廊下、記憶を探ると確か割と新しく出来てたマンションだったような気がする。

なんて考えながら、12階の最上階でエレベーターが止まる。

ちーん。



……あれ、最上階?





3つあるの部屋のうち、エレベーターを降りて左手にある部屋に、彼は鍵を刺した。

あぁ、キレイな眺め……って。



違うと思う。

これ高校生が住んでいいとこじゃないと思う。



扉を開くと広い玄関、割と長い廊下に、数個ある部屋。

……。



「緒方先輩、一人暮らしって言ってませんでしたっけ?」

「あぁ。一人だ」

「これ、3人くらい住んでも大丈夫そうな部屋ですよね」

「あぁ、たまにコイツら泊まってくし、テメーもいいぞ」

「そこは遠慮しますけど」



……この男、一体なんでこんなとこに住んで……いや、住めてんだ。



……つっこんじゃ、いけない気がした。

なんとなく、聞いたらあたしは後悔しそうな気がした。

彼は比較対照にしてはいけない。

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