GOLDMOON~美しき獣の赤い糸の花嫁~

~尭耶side~

俺は栞の苗字が気になり…捺に訊いてみた。



栞は桐生建設の桐生常務の次女。
捺の従兄弟にあたる。


捺自身は栞には7年くらい会っていないと言っていた。



桐生一族の人間か…



「…桐生社長の従兄弟だったとは…」



俺と靖は会社に戻り、仕事を溜まった書類を整理。



「た、尭耶…さん!?」


靖が血相を変えて、俺に封を切ったA4サイズの封筒を渡す。



中には白い紙にいろんなチラシの字を切って貼り付け、作成された文書が1枚だけ入っていた。




『吉原に近づくな。近づけば、必ず死人がでるぞ。』



「この俺に脅迫状か?面白い…」







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