Dearest

８・約束

イギリスに来てからの日々は、目まぐるしく過ぎていった。


アキは久しぶりに休暇を貰い、街に買い物に来ていた。



「最近ラヴ、仕事であまり施設に帰ってこないなぁ。…寂しいな」



段々と名を馳せていくラヴは、映画やらドラマやらの撮影で留守がちだった。




「今日は初ボーナスでラヴにプレゼント買いにきたんだけど、何がいいかな」



アキは、いつも何かと頼ってしまうラヴにプレゼントをあげようと考えていた。




「…ラヴ、いつも黒いＹシャツに白いネクタイしてるからネクタイとかがいいかな？」



アキは紳士服のお店に入った。




「うーん、ラヴに柄物は似合わないしなぁ…」



アキは店に並ぶネクタイやＹシャツを見ながら、ため息をついた。




「何か凄く喜んで貰えるのってなんだろう…。………あっ!!」



アキはふと何かを思いつくと、スーパーへと走った。
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