【完】結婚からはじまる恋《1》

ー頼sideー

俺は副社長室へと戻った…



清掃バイトの女にヤバイ所を見られてしまった…



全身を駆け巡る血を顔に全て集めたかのような真っ赤な顔して俺を脅す彼女。



滑稽で仕方がなかった。




手始めにキスをしてやると新鮮な反応が返ってきた。




ーーーあいつ…キスは初めてだったのか?



「…おい!?頼…お前…どこに行ってた?先ほど…濱部社長から電話が来たぞ」



「マジで?」



俺は慌てて、デスクに戻って電話の受話器を手に取った。



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