【完】結婚からはじまる恋《1》

ー頼side-

互いにシャワーを浴びて、寝室に入った。



大きなキングサイズのダブルベット。



彼女の思い出の為に俺は最高のスイートをリザーブした。




香水の作り物ではない香りが彼女の全身を包む。



仄暗い室内。



細く儚げな彼女の身体。



「熱いな…」



「…病気のせいだと思います…常に微熱があると言うか…」



「そうか・・・」



俺は彼女の病気はあまり理解出来てなかった。



でも、持っていた避妊具を枕元に置いていた。



「ちゃんと避妊はするから…」



「はい」


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