桜廻る

五、鏡に映るのは






「……っ!」





ガバッと、飛び起きる。


今の夢は何だろう……。







(鈴の音と……誰かの声……)







ピピピピッ







目覚まし時計が鳴って、急いで止める。


もう朝だ。


雅は唇をかむ。


準備をする為にカバンを開き、そこから見えたきたのはカッター。


それを見て、左手首をさする。


息を付いて、ブレザーの制服に着替えると、台所へと向かった。



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