keep dream

5

「昔、付き合ってた。」

「元カレ?」

「まっ、そー言う事っ」

「でも、まだ好きなんだ」

かなりスルドイ!



「好きっていうより、思い出しちゃったって感じかな」

「フーン…ヤバイじゃん」

私は矢部くんの顔を見た。



「やっぱりそう思う?」

矢部くんは、力強く何度もうなずいた。





雅とは別れてから3年経っていた。
大学を出て同じ事務所に就職して同じ夢を追いかけていた。

丁度その頃付き合い始めたけど二年目の冬、雅は突然、別れを切りだし、
何も言わずに姿を消した。




矢部くんは私の話しを黙って聞いていた。







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