keep dream

8

「どーしたの?」

「ここなの?」

「うん、最近見つけたんだ。今一番のオレ達のお気に入りの場所。」

「オレ達って?」

「さっきの話し信じた?五月とはうまくいってるよ。ラブラブです。」



私は内心ホッとした。

「入るよ」

「うん」



そういってはみたものの、やはり足が動かなかった。




「心さん?」

「うん矢部くん・・・足が動かないの。」

「はあ?ナンデ?何かあるのこの店」

「昔、良く来たの。雅と」

「雅…さんってあの人?」

「うん」

「そうなんだ。でも大丈夫!何が大丈夫って聞かないで。オレも分らないから・・でも大丈夫だよ」



私は笑ってしまった。



「何よそれ!無責任にも程がある!」

ちょっと救われた。



「心さんが開けナ」




まったく、ニクいガキだ!笑。

そして3年間開かずのドアが私のてによって開かれた。






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