恋の賞味期限 愛の消費期限(Berry’s版)【完】
週末の密会

いつもの週末

今週も彼はいつもの時間にやってきた。

いつものように娘たちにお土産を持ってきて、

カレーとサラダを一緒に食べ、TVを見て、9時過ぎに帰る。

私は、子ども達にお風呂に入るように声をかけ、後片付けをする。

10時。子ども達は自分たちの部屋に行き2段ベッドで

夢の中へ堕ちて行った。

私は、リビングでTVをつけたまま、

仕事の関係の本を読んでいた。


TVの番組が変わったことを耳で感じながら、

ふと時計に目をやると11時。


そろそろ、寝たなら少し出かけても問題ないのかもしれない。

私は夢の世界の子ども達を微笑んで見ながら

子ども部屋のドアを閉めた。

基本的に一度寝たら彼女たちは朝までは起きない。


私は、うっすらと化粧をし、あの人にメールする。


[10分後に、会社の近くの○○の前で。]

[了解。]

私は上着を羽織って外に出た。
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