☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~

春。


桜のつぼみがふくらんで、上品な薄ピンクの花びらを開いていく。



わたしが剛と付き合うことになったことは、もちろん梓にも報告した。


そのことを聞いた梓は驚きつつも、やっぱりという表情を見せた。


「なーんだ。兄妹みたいな関係って言ってたけど、お互い両想いだったんじゃない。」


梓は言った。


「うん、まあ・・・。」


わたしは素直にうなずいた。


「それなら兄妹ごっこなんてせずに、最初から付き合えばいいのに。」


「最初からそうだったんじゃなくて、途中からそんなふうになっていったの。」


「まぁ、お兄ちゃんの新しい彼女が美里でよかった。全然、気がねしなくていいし!」


「わたしも彼氏の妹が梓でよかった。わたしも気使わなくてすむから!」


「ねぇ、ねぇ、ある意味、わたしが恋のキューピットだったってわけだよね!」


梓は声をはずませながら言った。


「だってわたしと会わなかったら、美里はお兄ちゃんとも会ってなかっただろうし!」


「そう言われればそうだね。ありがとう、梓!」


わたしはにっこりした。


「どういたしまして!ところでお兄ちゃんとは、もうキスした?」


梓が大胆な質問をしてきた。


「えっ・・・、それは内緒。」


わたしは質問をかわそうとした。


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