君のところへあと少し。

8

「毎朝、しかもかなり早朝。ここから海を眺めてるよね。ハル。」




ば…ばれてる。
なんでわかったのっ。


ぷいっとそっぽを向き恥ずかしさに噴死しそうな状態のハル。


毎朝ここで海を眺めてた。


だって。


ナリがそこにいるから。



「最初はハルが何を見てるのか、全くわかんなくてさぁ。
ずっと疑問に思ってた。」



やめてやめてやめて。
改めて言うなんてやめて。

恥ずかしくて死んじゃう。


「わかんないから、じゃあ海側からハルを見たらいいやー、くらいな感じでやってみたら、海にいたんだよね。」



耳を塞ぎしゃがみ込む。


マジでヤメテ。奏、うるさい。



「海に入ってるナリを見てるんだよね?」



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