いつも同じ空の下で

桜の舞う中




――月曜日




睡眠不足からか、フラフラと学校までの道を歩く私



実は土曜日の夜は、その日起こった出来事があまりにも衝撃的すぎ、興奮のあまり眠れなかった

そして日曜日はというと、部活が休みだった私は一日中家でごろごろ・・・



そして連絡先を交換したにも関わらず、一向にヨシキの連絡はなく

休日の間は、まるで乙女の様に携帯を握りしめて待っていた



そんなこんなで、結局2日間とも寝不足だった私は重たい目を擦りながら、学校に着き教室の重たいドアを開けた



「来たっ!!」



と同時に、もの凄い勢いでアヤカとユウキが飛び込んできて私の腕を掴み、来た道をズルズルと引きずられた




「事情聴取よ」




もう早く聞きたくてウズウズしているのがダダ漏れの2人

寝不足の私は反撃する元気もなく、2人に連れられるまま屋上へと連れ出された







その後詰め寄る2人に恐れをなして、一昨日ヨシキとあった出来事を結局事細かに白状した私




「連絡先交換できたんだぁ!! よかったね!!」



小さい体で体当たりして、ギュッと私を抱きしめるアヤカ




「やったじゃん!! おめでとー!! で!?次はいつ会うの?」




早くその先が知りたいユウキは、アヤカに抱きつかれている私の肩をブンブンと揺さぶる




「そんな、一昨日会ったばっかりなのに・・・それにメールすら来てないよ」




ユウキの突っ込みに、鉛を飲み込んだ様に胸の奥がずっしり重くなるのを感じた



そりゃ私だって早くまた会いたいけど、めんどくさいとか思われたら嫌だし

メールだって、なんだか私から送るのも恥ずかしいし




ってか、なんて送ったらいいか分からないし・・・


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