産後1ヶ月

産後のダメージ

産後3日目。


まだまだお尻とおシモの痛みは治らない。


ベッドから起き上がったり椅子から立ち上がったり、下半身に力を入れようとするとお尻の骨がビシっと音を立てるかのような痛みが走る。


歩行は壁をつたわなくてもできるようになったが、腰を下ろす時には円座クッションが必要不可欠である。


とりわけ辛いのが、トイレ。


よっこらせと便座に腰を下ろすまでは良いものの、その先がまあ大変。


ちょっと排尿しただけでもとにかく猛烈に痛い。


便座の横に付いている手すりに掴まり、オウオウと悶えながら少しずつ少しずつちょろちょろと排尿するしかない。


何ともまあ、情けない姿である。


それでもおしっこならまだこの程度で済むのだ。


問題はいわゆる「大」。


皆さんご存知の通り、便を出すには嫌でもお尻に力を入れなければならない。


そんなごく自然で当たり前のことが今の私には拷問以外の何物でも無いのだ。


力を入れなければ便は出てこないが、お尻の骨が悲鳴を上げてそれを拒否する。


だけど便は出したい。


でも骨が・・。


実に情けないジレンマに陥ってしまった。


ハンパないな、この産後のダメージ・・。


「陣痛が辛くて大変だった」という出産話は飽きる程聞いてきたが、産後の痛みについてはあまり耳にしたことが無かった。


・・違うな。


普通分娩で出産した人たちは、陣痛という想像を絶する痛みを乗り越えた後だから、それに比べると産後の痛みなんてきっと大したことが無いのだ。


だからあえて、「産後痛いよ~」と口にする人がいなかったのだろう。


うーん。


無痛でラクした罰かしら。


「痛くない」というだけでだいぶ快適なお産だったんだろうけど、やっぱり出産てのはおおごとだ。


ついでに産後に出る「悪露(おろ)」の量もなかなか立派だ。


生理ナプキンで言う「多い日の夜用」クラスの大きなナプキンを付けていても、数時間おきに取り替えないと間に合わない位に悪露が出る。


悪露がオロオロ・・。



トイレに入る度にそんなくだらないことを考えながら地味におシモの手当をする私に、別部位の新たな痛みが襲ってきた。
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