復讐のkiss

イスタのオトリ・・・

そんな日が、何日も続いた。

後退はしないものの、進軍はおろか、

現状維持もギリギリのところ。

この打開策はないものか、戦の合間の夜、

話し合いがもたれた。

・・・

色々話し合ったが、

何も出てこない。

そんな時、私の中に、一つの案が思い浮かんだ。

・・・でも。

それはきっと、誰一人、

賛成する者はいないだろう。


ならば、どういうべきか。


「ラメセス王、オシリス」

私は二人を真剣な眼差しで見つめた。


「…どうした、ミラ?」

ラメセスの問いかけに、私は息を呑んだ。


「明日の戦についてなんですが・・・

私に任せてはくれませんか?」


「…任せるとは?」

「中央軍と、左翼軍の入れ替えをお願いしたいのです」
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