秘蜜の秘め事

第5章

目を開けたその瞬間、わたしは幸せな気持ちに包まれた。

夢じゃなかった。

わたしを抱きしめているその腕の主に視線を向けると、眠っていた。

わーっ、まつ毛長い…。

肌のツヤも手入れされているって言うくらい、すごくよくて…嫉妬してしまうくらいだ。

一体どんな手入れをしているのだろう?

そう思った時、お互いの格好に気づいた。

…そうだ。

わたし、昨日…古沢さんと…。

思い出したとたん、顔が紅くなったのが自分でもよくわかった。
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