秘蜜の秘め事

第6章

それから1週間経った時のことだった。

「…すごい量ですね」

仕事場兼書斎の床の上はたくさんの段ボール箱で埋めつくされていた。

たくさんの段ボール箱には、手紙があふれ返っていた。

いわゆる、ファンレターと言うヤツだ。

さすが売れっ子小説家だ。

「ビックリする?」

古沢さんは机に向かってファンレターを読んでいた。

読み終わると、返事を書く。

わたしがきた時からずっとその作業だ。
< 100 / 440 >

この作品をシェア

pagetop