sweet memory

*入籍








ステージから降りた奏大と花菜は、そのまま創や淳平と一緒に会場を後にした。








「ねぇ、奏くん。あのまま出てきちゃってよかったの?」

「あぁ…」

「でも…」








花菜はまだパーティー中にも関わらず、出てきてしまったことに不安を感じていた。
そんな花菜の様子を感じ取った創が話始めた。








「花菜、心配しなくても大丈夫だ。婚約発表の前に、奏大が関係している会社へは挨拶回りが済んでるし、何より会長と婚約発表が終わったら帰ると約束をしていたからな」

「…そうなの?」

「あぁ…」







奏大の言葉を聞き、少し安心したような表情をしている花菜。
そんな花菜の様子を、奏大は微笑みながら見ていた。


< 267 / 324 >

この作品をシェア

pagetop