オフィスの甘い獣(ケダモノ)
【7】 昨日の夜・・・

佑月side~

目が覚めると隣に寝ていた臣さんの姿はなく、一人寂しくラブホのベットで眠っていた。


この身体の倦怠感に足腰の痛み。



これはきっと…昨日の夜の余韻だ…



あられもなく乱れた自分を見せた後で…臣さんと顔を合わせるのは恥かしい。



私の昨日着ていたスーツはクローゼットの中。綺麗にハンガーで吊るされていた。




「んっ?」




クローゼットの前に名刺が落ちていた。





『株式会社 ライジング・コンサルティング 社長 伊澤和』



臣さんの落とした取引先の名刺だろう…






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