好きって気づけよ。

*幼なじみのふたり


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校舎が夕日色に染まる放課後。




「遅くなっちゃったなぁ……」




部活にはげむ生徒たちの声が小さく聞こえる中、私は校舎裏に向かっていた。



今日の朝、いつもどおり登校すると、手紙が靴箱に入っていた。


差出人は話したこともない、となりのとなりのクラスの男の子で。



話があるから、放課後、校舎裏に来てほしいとの内容だった。




「話って、なんだろ……?」




生徒玄関を出た私は、ぽつりと小さく疑問をもらした。



 
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