【完】イケメン*眼鏡*ランデヴー

真夏の夜の激しいDancing

「………で?俺が不在の間に、何があったんでしょうかね?」



7月31日、東京新宿から鬼畜が舞い戻って来た山入端家。



と言っても、今日の夜はこのうるま市のお祭りでエイサーを踊る永太は、お昼にはまた家を出てしまうという忙しさ。



早朝に帰って来たと思ったら、ほぼ寝ずに次だもん。大変だわ。



…とその前に、今は私の状況の方が大変なのかな?



「やーはへーくはーれーよ!シッシッ!」



「アホですか君は。ここは俺の家でしょ。帰るのは君ですからね。暑苦しいから離れなさいよ。」



永太が切れ長の目をギンと見開き、今にも鬼畜を発動させようとしているのにも関わらず、雅治は、私にべったり引っ付いて離れない。



まあ、そこまでは予想出来なくもないんだけどさ、うん。



「クヌ約束破り。」



「君もですか…澪。」



そう、珍しいことに、澪ちゃんも私の傍らから離れない。右に雅治、左に澪ちゃんを引っ付けた私は、何コレ何の逆ハー状態。
< 93 / 248 >

この作品をシェア

pagetop